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歯のクリーニング(PMTC)で、入れ歯もインプラントにも無縁な生活を送りましょう。
素敵な笑顔は、自分にも周りの人にも幸せを運びます。
定期的なクリーニング(PMTC)で歯周病や虫歯へのリスクを減らし、ご自身の歯で毎日おいしい食生活を送りましょう。
歯のクリーニング(PMTC)とは?
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、自分で行う毎日のブラッシングだけで落ちない歯の汚れ(バイオフィルム)や色素・歯肉などを、歯科医師や衛生士といったプロが専用機器を用いて綺麗にクリーニングすることを言います。
毎日の歯磨きにプラスして、定期的にPMTCによるメンテナンスを続けることで、茶渋やタバコのヤニ、カレーやチョコレート、ワインなどによる頑固な着色や、たまった歯垢も除去できますので、虫歯や歯周病になる確率をぐっと抑え予防することができますし、見た目も非常に美しくなります。
PMTCはこんな人にオススメ
・喫煙していてタバコのヤニが気になる
・歯ぐきが腫れたり出血がある
・歯磨きが苦手
・むし歯や歯周病の予防をしたい
・入歯やインプラントでは無く自分の歯を残したい
PMTCにはどんな効果がある?
PMTCは本来の光沢のある美しい歯を保つだけでなく爽快感も得られますが、主に下記の5つの効果が期待できます。
1.虫歯の予防
歯磨きだけでは除去できない虫歯菌のすみかとなる「バイオフィルム※1」という細菌膜を破壊し、フッ素を塗布するなどして歯垢が再付着するのを防ぐことで、虫歯予防効果があります。
2.歯周病疾患・歯肉炎の改善と予防
歯茎の下の歯垢を完全に除去することで、歯肉の炎症を改善し、歯肉の状態を健康にすることができるので、歯周病、歯肉炎の予防にもつながります。
3.歯質の強化
歯の表面に、フッ化物入りのペーストやカルシウムの補強材を塗ることで、歯の再石灰化を促進し、歯のエナメル質を強化することができます。
4.口臭の予防
口臭の原因の一つである細菌を完全に除去するので口臭予防にも効果が期待できます。
5.歯の着色の除去し、審美性の向上させる
茶渋やタバコのヤニ、カレーやチョコレート、ワインなどによる頑固な着色や、たまった歯垢も除去できますので、本来の光沢のある美しい歯を取り戻すことが出来ますし、汚れも着きにくくなります。
※1:バイオフィルムとは、細菌同士が寄り集まってスクラムを組んだ状態になってどこかにへばりついているもののことです。(引用:サンスター株式会社 Mouth & Body PLAZA)
PMTCの流れ
PMTCは所要時間は30分~1時間程度で、痛みもありませんので安心して受診することが出来ます。
また下記がPMTCの一般的な流れになりますが、患者様のお口の状態や症状、また診察で歯の異常が見つかる場合もありますので、それによってPMTCの流れがやり方が異なることもあります。
その場合は別の治療方針についてもご提案させていただく場合もありますのでご了承ください。
- STEP1 お口の診断と治療方法の決定
- 歯科医師がお口の中(歯や歯肉の状態)のチェックをいたします。
その際に、患者様の歯に歯石が付着している場合には、クリーニングを行う前に歯石の除去が必要になります。
また必要に応じて染め出しなども行います。 - STEP2 専用器具による清掃・研磨
- 歯にクリーニング専用のペーストを塗布し、歯茎を傷つけないように、柔らかいラバーカップで歯面を清掃・研磨します。
これによって歯の表面をツルツルに磨き上げます。 - STEP3 研磨剤の洗浄、フッ素ジェルの塗布、リップケア剤の塗布
- お口の中に残っている研磨剤を洗浄した後、知覚過敏やむし歯予防のためにフッ素塗布を行います。
完全に汚れのない状態になった歯面にフッ素を塗布ので、より多くのフッ素が取り込まれ、高い効果が期待できます。
また唇が乾燥しないようにリップケア剤を塗布します。 - STEP4 ホームケアアドバイス
- 治療終了後に、問診や検査結果を元に、どうすれば虫歯を予防できるか今後のご家庭でのブラッシング方法や、定期健診の大切さなど、今後の予防計画をお話しいたします。
PMTCは1度だけ受けるよりも、3~4ヶ月に1度定期的に受けることでむし歯や歯周病の予防効果が上がるのでおすすめしています。
PMTCのデメリット
PMTCのデメリットは主に3つあります。
歯に対するデメリットというよりは、お金や時間に関するデメリットです。
気になる人は事前に確認しておきましょう。
1.自費診療
PMTCは自費診療なので保険の適用外となります。
そのため歯医者で歯石取りをしてもらうときと比べると、費用が多くかかります。
そもそも保険とは、疾患を治療する場合に適用となるものです。
PMTCは疾患の治療というよりは審美的な面が大きくなるので保険が使えません。
ただし、保険治療では使われないような専用の器具を使うことが可能なので、より細かなクリーニングができます。
2.汚れが多いと時間がかかる
一本一本の歯を医師や歯科衛生士が丁寧に磨いていくため、汚れがひどい場合はどうしても時間がかかってしまいます。
PMTCにかかる時間はおおよそ1時間程度です。
しかし、汚れがひどい場合は、さらに時間がかかることもあります。
1時間以上にわたって口を開けたままにしておくことは予想以上に疲れるものです。
もし、お願いするのであれば、汚れは極力落としたうえで受けるようにしましょう。
3.PMTCを行っていない歯科もある
PMTCはすべての歯科で行っているわけではありません。
近くの歯科でPMTCを受けようと思っても、施術してもらえないこともあるでしょう。
もしPMTCを希望する場合は、あらかじめ施術してくれるかどうかを確認しておくと安心です。